ダイエットは、カロリーを抑えるだけでよいというものではありません。
必要な栄養素はしっかり摂る必要があります。
糖質にしても完全にカットするのではなく適度に制限しながらダイエットに取り組む方が良いでしょう。
今回は、糖質についてダイエット視点を絡めながら説明していきます。
糖質とは
エネルギーといえば糖質。
その名の通り、味には甘みがあります。
白飯もよく噛むと甘みがでてきますが、それが糖質であることの証明です。
スイーツのように強い甘みのものは特に吸収スピードが早くどの栄養素よりも速くエネルギーになります。
糖質は、1gあたり約4kcalのエネルギーを発生させることができます。
疲れてクタクタになったり頭をよくつかった時には糖質が必要になります。
糖質と炭水化物の関係
昨今、炭水化物や糖質という言葉を主にダイエット関連でよく見かけますね。
おそらく、曖昧な認識しか無い方が多いのではないかと思いますので、 ここではっきりさせておきましょう。
簡単に説明しますと、
糖質は、炭水化物の1種です。
炭水化物には糖質の他に食物繊維があります。
炭水化物制限ダイエットというのは厳密にいうと間違いで、 糖質制限ダイエットというのが正しいということになります。
食物繊維は不足しがちですので制限せずに、積極的に摂ったほうが健康にもダイエットにも良いです。
糖質が不足すると
糖質が不足すると、頭の働きが鈍くなってしまいます。
朝食を抜いてしまうと学習や仕事に悪い影響がでる可能性があります。
特に、成長期のこどもはしっかりと朝ごはんを食べることが重要です。
また、糖質をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1が必要になりますので不足しないように注意しましょう。
また、ダイエット視点でも悪い影響があります(後述)。
糖質を過剰に摂取すると
糖質は摂り過ぎると脂肪として蓄えられてしまいます。
健康やダイエットの事を考えると過不足無く摂取することが重要です。
糖質制限ダイエットについて
私がおすすめするのは、糖質のみを大幅に制限するダイエット方法ではありません。
色々な要素を組み合わせた、ゆるめの糖質制限を行います。
1日にどの程度の糖質を摂取するのかですが、
「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、
糖質の1日の最低必要量は100gとされています。
もちろん目安なので年齢、性別や個人差はありますが、 この数値を日本人が過不足なく糖質を摂取するための量だと考える事にします。
私のダイエット経験からいっても大きくは外れていない数値ではないかと思います。
なぜ、大きく下回る数値ではなく、過不足ない数値を使うのかといいますと、 先の項目で書いた事ともかぶりますが、
・糖質は摂り過ぎると脂肪として蓄えられる
・糖質が不足すると、筋肉を分解してエネルギーをつくるので、基礎代謝が落ちて痩せにくくなる
・糖質が不足すると体が省エネモード(停滞期)に切り替わり痩せにくくなる
省エネモードに関しては、長くても1ヶ月程度耐えれば解除されるものですが、わざわざ停滞期を経験する必要はないと思います。
必要な栄養素(ビタミン、ミネラル、タンパク質、糖質など)を最低限摂っていれば私の場合は停滞期を回避することが出来ました。
回避できれば、少しずつ確実に体重と体脂肪が落ちていきます。
当然ですが確実に守る必要があるのは、
摂取カロリー<消費カロリーの大原則です。
糖質を1日100g程度に制限することでかなりのカロリーを削ることができます。
その根拠としては、1日の平均的な糖質摂取量を調査したデータがあり、
驚くことに、男女ともに300g以上という値がでているということです。
更に50代女性では400g以上の糖質を摂取していたということです。
おそらく間食で糖質を多くとってしまっていると思われます。
相対的に女性の方が、糖質の摂取量がおおい傾向です。
カロリー(主に脂質)は気にしても糖質は気にしてないという事なんですね。
必要以上の糖質は脂肪になるという事を知らないということと、何が糖質なのかの判断ができていないのが理由でしょう。
この調査ででてきた数値である300gから100gに制限する場合、糖質1gを4kcalで計算すると、
(300-100)×4=800
1日に、800kcal減らす事ができるという事になります。
これはとても大きな数字です。
この数値が正しいなら、大体の方はゆるい糖質制限のみでダイエットに成功しそうです。
※もちろん、-800kcalした時に消費カロリーの方が上回っていることが前提です。
脂肪を燃やして体重を1g減らすのに約7kcalの消費が必要ですので、
1日に約114g体重が減る計算になります。
理論的には、1ヶ月で約3.4キロ減です。
※この計算は、糖質制限ダイエット前の平均的な食事内容で消費カロリーと摂取カロリーが拮抗していた場合のものです。
糖質を100gに抑えても摂取カロリーが勝つ場合は、間食(飲み物も含む)やおかずの量を見直していく必要があります。
ちなみに糖質100gは、白飯のみに換算すると
茶碗1杯(150g:大人用に8割程度よそった状態)あたり約55gなので、
2杯程度です。
ご飯以外からの糖質摂取も考慮するともう少し少なめにして、 活発に動く時間帯である、朝と昼に分けて摂取するのが理想的です。
もちろん、いきなりここまで減らすのは厳しいと思いますので、 段階的に減らしていくほうが良いと思います。
今の量で正しいのかどうかは、毎日体重計に乗ることで判断ができます。
体重の減り具合で調整していけば問題ありません。
ダイエットを開始する前に、自分の大体の基礎代謝と1日の消費カロリー、平均的な1日の摂取カロリーを把握しておけばスムーズにダイエットをすすめることができます。
基礎代謝と1日の消費カロリーについては、以下のサイトで計算が可能です。↓
糖質が多く含まれる食材
・砂糖や甘いお菓子
・フルーツ
・ごはんやパンなどの穀類
・さつまいもやじゃがいもなどのイモ類